【土曜日にもテストあり?】立命館大学2018年冬休み(冬季休暇)日程と2019年定期試験の日程カレンダー

立命館大学冬休み(冬季休暇)の日程

なんと!天皇誕生日の振替休日ですら授業日です。

カップルのみなさんは大学には来ないのでしょうか?

 

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2019年(秋セメスター)定期試験日程

忌々しい定期試験ですね。

さすがに成人の日はお休みです。

21日は統一補講日なので気をつけてね!

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マネジメント論【第1章】企業におけるマネジメントとは

【第1章】企業におけるマネジメントとは
 
  1. マネジメントの定義
    1. なぜ管理は必要か
      管理
      =マネジメント
      =「組織の中で共通のもう敵を達成するために、他の人々に働きかけて協働へと導いていく活動」
      →分業体系の下で細分化された人々の諸作業を全体的に調整して統一的な仕事にまとめる管理活動が必要だから
    2. 経営管理の主体と対象(→は支配)
      1. 資本家→専門経営者
      2. 経営者→労働者
    3. 経営管理の目的
      経営管理=「企業内部で他に人々に働きかけて仕事をさせる活動」
→可能な限り大奥の利潤を獲得することが経営管理の目的
    1. 経営管理の方法・手段
      ・労働者の特性
      1. 労働意欲←働きたいという意欲をいかにして高めるのか
        →モチベーションを高める
      2. 労働能力←労働能力の向上を可能にするような経営管理の手法が必要
        OJTや職場外での研修制度
      3. 労働者人格←労働者人格を最大限に尊重する
  1. 管理階層の形成
    1. 管理の幅と階層化
      管理の幅=管理の限界=一人の上司が指揮・統制できる部下には限界がある
      →だから階層化する必要
      ↪ピラミッド型の組織構造
    2. 階層化の短所と長所
      1. 長所
        1. 経営者が多数の従業員に対する管理から解放されて重要な戦略的事項の決定と執行に専念できる
        2. 経営管理の権限と責任が下部の経営者層へ委譲され、彼らの仕事に対する意欲と能力が高まる→帰属意識と忠誠心⤴
      2. 短所
        1. 重要事項の意思決定と執行が遅くなる
        2. 管理職位と管理者数が増大する
    3. 三つの管理階層
      1. トップマネジメント=取締役など
        1. 企業全体の経営目標や基本方針を決定する機能
        2. 決められた経営目標や基本方針を執行する機能
        3. 部門業務に責任を持つ営業部長などもする場合もある
      2. ドルマネジメント=部長・課長など
        →部門計画を立案し、計画に沿って業務遂行していく
        →板挟みになりがち
      3. ロワーマネジメント=係長・主任や職長など
        →日程計画をたて、要員を確保し、労働者を指揮監督する
        →労働者としての役割を演じることもある
    4. トップダウンボトムアップ
      1. ◎上位階層が打ち出した経営方針や経営目標が迅速に下部に伝達され実行される
        ×下部の意見や主張を無視してしまう傾向あり
      2. →下部階層で計画され立案されたことが上部階層へ伝達され、最高経営層で最終的な決定が下される
    5. 管理階層の改革
      1. ドルマネジメントを削減してトール型→フラット型に変更する
      2. ドルマネジメントの存在意義を明確にする(こっちの方が大事)
  2. マネジメントの機能とマネジメント・サイクル
    1. 経営とマネジメント
      1. 経営
        →企業目標を決め、利用しうるあらゆる資源からできるだけ多くの利益を上げるよう努力しながら、企業活動をその目標に向けて導くこと
      2. マネジメント(管理)
        上記の活動の全般的計画を作成し、組織を作り、諸活動の調整と調和を図るもの
    2. 管理階層とマネジメントの機能
      1. トップマネジメントの機能
        1. 従来の機能
          1. 見通しのある計画化と目標の明確化
          2. 正確な組織化計画
          3. 全ての重要役職に関する的確な人事
          4. 有効な統制効果
        2. 今日の機能を戦略的意思決定に限定すると
          1. 資本調達・投資決定・利益処分
          2. 最高首脳陣じと労使関係管理
          3. 生産品目・数量および価格などマーケティング
          4. 事業構成の選択
          5. 以上に関係する対外的問題
    3. 循環プロセス,サイクルとしてのマネジメント機能
      1. 計画
      2. 組織化
      3. 指揮
      4. 調整
      5. 統制
→Plan(計画)、Do(指揮、実行)See(評価、統制)
PDSサイクル≒PDCAサイクル
  1. 管理のサイクルをうまく回すには
    →そもそも計画の設定が前提条件。
    →しっかり統制
    →管理サイクルの中で出た問題点を把握、改善
 

【マーケティング論】0.まとめ(目次だけ)

1.マーケティングコンセプト
 
  1. マーケティングとは
  2. 市場に対する企業の方針
    1. 生産コンセプト
      1. 古典的な企業の方針である
      2. 生産能力による供給力⤴とコストダウンによる価格⤵を目指す
      3. 需要>供給の場合に有効
      4. 消費者ニーズや志向の変化に対応できない可能性(-)
    2. 製品コンセプト
      1. 常に優れた製品を作り、改良することを重視
      2. 消費者は良品質・良性能や革新的な製品を好むという前提
      3. 適正な価格、流通、広告、販売が必要
      4. マーケティング近視眼に陥る可能性アリ(-)
        1. 消費者は良い製品×良い解決策◯であることを忘れてしまうと、消費者が望むものを見逃す。
        2. 事業を製品や手段でなく、製品が果たす機能や製品が解決する目的で定義するべき。
    3. 販売コンセプト
      1. 企業が売り込みをしない限り、消費者は買わないという前提
      2. 販売促進に注力する
      3. 供給>需要の場合に採用されやすい
      4. 生産した製品を売り切る>市場が求める製品を生産
        1. 普段買おうと思わない生命保険等の非探索財で実践されやすい
    4. マーケティングコンセプト
      1. 自社の顧客を明確化、顧客のニーズに合った製品を提供
      2. 顧客満足を生み出し、効果的効率的に高めるように努力
      3. 顧客が企業の中心、全部門が協力
      4. マーケティングコンセプトを持つ企業は成果◎
  3. ホリスティックマーケティング
    1. マーケティング活動を取り巻く環境が大きく変化するのに伴って登場した新たな考え方
    2. 企業のマーケティング活動には全てが重要、幅広く統一感のある視点が必要
    3. 4つの構成要素から成る
      1. インターナル・マーケティング
        1. 社内向けマーケティング
        2. 特に経営幹部にマーケティング原理や顧客対応の重要性を理解してもらう
        3. インターナルマーケティングの2つの条件
          1. マーケティング機能を担う様々な部門の協力
          2. マーケティング以外の他部門も顧客のことを考えてマーケティングに取り組むこと
      2. 統合型マーケティング
        1. 価値の想像→伝達→提供するためにマーケティングプログラムを統合すること
      3. 社会的責任マーケティング
        1. 社会的・倫理的な配慮をしながらマーケティングをすること
        2. 企業利益、消費者満足、公共利益を調整しながら、社会的背策を実践すること
      4. リレーションシップ・マーケティング
        1. 取引を開始し維持するための関係者(顧客、供給業者、流通業者など)と互いに満足のいく長期的な関係を築くこと
        2. 関係者同士に、経済・技術・社会的に強い結びつきを生み出す
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2.マーケティング・プロセスと戦略
  1. マーケティングコンセプトの価値提供プロセス
    1. 価値の選択
      1. 市場を細分化、適切な標的市場を選択、商品価値のポジショニング
      2. →STPの決定が中心
        1. Segmentation:細分化
        2. Targeting:標的化
        3. Positioning:ポジショニング
    2. 価値の提供
      1. 製品の特徴、価格、流通について具体的に決定
    3. 価値の伝達
      1. セールス・フォース、販売促進、広告などの、コミュニケーションツールを駆使して製品の告知とプロモーションを行う
  2. 価値提供プロセスの実行と戦略
    1. 戦略とは?→何らかの戦いでどのように戦うかをの全体を決める基本方針
    2. 経営戦略とマーケティング戦略
      1. 経営戦略
        1. 企業の基本的な方向を企業を取り巻く環境との関連を考慮しながら示したもの
      2. マーケ戦略
        1. 基本戦略(STPなど)
        2. 製品戦略
        3. 価格戦略
        4. プロモーション戦略
        5. 流通戦略
    3. 戦略策定の手順
      1. 企業ミッションの明確化
        1. ミッションステートメント-自社の存在意義を表現すること
          →メンバー間で共通意識を持ち、自社の目標に向けて協力する
          1. 自分たちの事業は何なのか
          2. 顧客は誰なのか
          3. 顧客にとっての価値は何か
          4. 自分たちの事業はこれからどうなるのか
          5. 自分たちの事業はどうあるべきなのか
      2. 自社の事業をポートフォリオとして管理
=企業本部や経営幹部は、全社を導くために立ち上げる事業、やめる事業を決定し、また各事業部にどれだけの資源を配分するかを決定
    1. そのためにポートフォリオを作成
      BCGのプロダクト・ポートフォリオマトリックス
      横軸:市場の成長率
      縦軸:相対市場シェア
      1. 花形=高成長市場×高相対市場シェア
        補強(市場の成長に見合う以上に積極的に資源を投資)
      2. 問題児=高成長市場×低相対市場シェア
        成長戦略(積極的に投資して、花形への移行を目指す)
      3. 金のなる木=低市場成長率×高相対市場シェア
        ↪現状維持(競争穏やかな市場で獲得した収益・資金を花形や問題児に投資)
      4. 負け犬=低市場成長率×低相対市場シェア
        撤退(将来性なし、収益も出せないから)
    2. 成長機会を評価
      =新規事業の計画と古い自魚の合理化あるいは廃止を行うこと
      アンゾフが提案した「製品/市場グリッド」が有効
      1. 市場浸透戦略
        ↪製品の普及・拡大
        ↪消費者一人当たりの使用量の増加
      2. 新製品開発戦略
        ↪製品ラインの拡大
        ↪製品の切り替え
      3. 市場拡大戦略
        ↪新しいターゲットの設定
        ↪市場の国際化
      4. 多角化戦略
        1. 関連多角化
          =自社が有する未利用資源を活用して新しい分野で事業を展開すること
          1. 技術関連多角化
            ↪自社既存の技術力を活用して新製品を開発
          2. 市場関連多角化
            ↪自社事業を行う市場でノウハウを生かして展開
        2. 非関連多角化
          =マネジメント能力や財務資源以外の資源を有することなく、既存の市場以外の分野に進出すること
  1. 事業単位の戦略計画
    事業単位の戦略設計プロセス

    ある市場で自社の事業にどのような機会と脅威、強みと弱みがあるのかを分析・評価するもの
    1. SWOT分析
 
プラス要素
マイナス要素
内部環境
強み(Strength)
弱み(Weakness)
外部環境
機会(Opportunity)
脅威(Tread)
 
3.マーケティング機会の分析
 
  1. マーケティング機会とは
  2. マーケティング機会の発見と環境分析の必要性
  3. マーケティング環境
    1. 外部環境
      1. マクロ環境
        1. デモグラフィック環境
        2. 経済環境
        3. 資源環境
        4. 技術環境
        5. 政治・法的環境
        6. 社会・文化的環境
      2. ミクロ環境
        1. 顧客
        2. 競合他社
        3. 仕入
        4. 流通先
        5. ディーラー
    2. 内部環境
      →企業内部の経営資源
  4. マーケティング環境分析の種類とその説明
    1. SWOT分析(外部&内部)
    2. 3C分析(外部&内部)
      1. Company
      2. Competitor
      3. Customer
        1. 顧客分析
          1. 一次データ
          2. 二次データ
            1. 内部データ
            2. 外部データ
        2. マーケティングリサーチ
    3. 5フォース分析(外部)
      1. 新規参入
      2. 競争相手
      3. 代替品
      4. 供給者
      5. 購入者
    4. BCGのプロダクトポートフォリオマトリックス(内部)
    5. VRIO分析(内部)
      1. 経済価値(value
      2. 希少性(rarity)
      3. 模倣困難性(inimitability)
      4. 組織(organization)
  5. まとめ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
4.顧客関係の構築 消費者行動
 
  1. 顧客関係の構築
    1. 顧客価値(=顧客の知覚価値)
      =(総顧客価値) - (総顧客コスト)
      1. 総顧客価値を増大させる
      2. 総顧客コストを減少させる
    2. 顧客ロイヤルティ
      ロイヤルティ...あるブランドに対して一貫した購買を実現させる好意的態度
      ブランド・ロイヤルティ、ストア・ロイヤルティ
      1. 顧客ロイヤルティが重視される背景
        1. コモディティ化...製品やサービスの差別化が困難な状況だから
        2. 情報技術の発達...顧客管理や顧客サービスの向上が可能になるから
        3. 顧客パワーの増大...顧客が製品に関して充分な情報を持つから
    3. ...顧客ロイヤルティを赤める要因の一つ
      1. 購買・使用によって生じる感情的反応
      2. 購買・使用を通じて形成される心情的評価
→ニーズがどの程度満たされたかの受け止め方
  1. 消費者行動
    1. 消費者行動モデル
      マーケティングと消費者行動は密接に関係している
      1. 問題認識
        =生活上の課題の認識
        1. ニーズ...人間の基本的な要求
        2. ウォンツ...特定の対象に向けられたニーズ
      2. 情報探索
        →消費者の製品に関する事前知識関与に左右される
        1. 内部情報探索
          =知識
        2. 外部情報探索
          =広告、POP、チラシ、店頭の説明、クチコミなど
その後、選択肢の絞り込み
=入手可能集合→知名集合→考慮集合→選択集合→選択
  1. 代替案評価
    評価基準と評価ルールに従ってだいたいブランドを比較・評価
    評価プロセス...信念→態度→意図
  2. 購買決定
    1. ブランドロイヤルティ
      =関与度高、特定のブランドを購買する行動
    2. リピート購買
      =関与度低、惰性で購買する行動
    3. バラエティシーキング
      =飽きた結果、好奇心から別のブランドを購買する行動
    4. ブランドスイッチ
      =同カテゴリーの別ブランドを購買する行動
  3. 購買後行動
    →使用や消費を通して製品の再評価
    1. 満足・不満足の整形
    2. 口コミを介して他者へ伝達
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
5.STP基本戦略
 
STP 基本戦略
(セグメント:区分 ターゲッティング:目標設定 ポジショニング:位置づけ)
 
1.       環境分析後戦略査定
a.       コストリーダーシップ戦略
b.      差別化戦略
c.       集中戦略
2.       マーケティングマネジメントのプロセス
a.       マーケティングでの市場観
b.      消費者への対応
i.        マス・マーケティング
ii.      ワントゥワンマーケティング
3.       STPマーケティング
a.       セグメンテーション
i.        市場細分化の軸
b.      ターゲティング
i.        ターゲットへの接近
c.       ポジショニング
i.        ポジショニングと連想
a.       マーケティングにおける4つのP
b.      4Pの各要素と意思決定すべき内容
c.       マーケティングの展開とその構造
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6.製品概念
 
  1. マーケティングにおける製品
  2. 製品概念(製品レベル)
    1. コトラーの製品概念・製品構造
      1. 中核ベネフィット
      2. 製品の形態
      3. 付随サービス
    2. レビットの製品概念・製品レベル
      1. 製品レベルと顧客価値
        1. 中核ベネフィット
        2. 基本製品
        3. 期待製品
        4. 拡張製品
        5. 潜在製品
  3. 製品分類
    1. 製品分類
      1. 有形財...変動性と消滅性なし
        1. 耐久財...複数回の使用に耐えうる(家電、自動車)
        2. 非耐久財...1~数回の使用で消耗される(食料品、日用品)
      2. 無形材...変動性と消滅性あり(飲食、美容院、旅行)
    2. 購買習慣による製品分類と販売促進
      1. 最寄品
      2. 買回品
      3. 専門品
  4. 製品ミックス
    1. 製品ライン
      1. 製品ラインの幅
      2. 製品ラインの深さ
    2. 製品ミックスを拡張する方法
      1. ライン・ストレッチング
      2. ライン・フィリング
    3. 製品ミックスを拡張することの強み・弱み
      1. 強み
        1. 幅広い顧客への対応が可能になる
        2. 規模の経済性を享受できる
        3. 流通業者との取引が有利になる
      2. 弱み
        1. 戦力の分散化
        2. カニバリゼーション(共食い)や消費者の混乱を招く可能性
  5. 製品差別化戦略
    1. 製品の特徴
    2. 地理的ロケーション
    3. 製品の品揃え
    4. 他企業とのリンク
7.製品ライフサイクル
 
製品ライフサイクルとその各段階に対応したマーケティング戦略
 
  1. 製品ライフサイクル
    1. 新製品開発のプロセス
      1. マーケティング機会の発見と選択
      2. イデア創出、スクリーニング
      3. 製品コンセプトの開発
      4. 暫定的マーケティング戦略の開発
      5. 収益性分析
      6. 製品開発
      7. 市場テスト
    2. 新製品開発の背景
    3. 新製品がもたらすメリット
      1. 価格競争の回避
      2. 先発優位の獲得
      3. ブランドの確立
  2. 新製品開発のプロセスの各段階で取り組むべきこと
    1. マーケティング機会の発見と選択
      1. 新製品が果たすべき役割
      2. 消費者ニーズと潜在的な購買力
      3. 自社の能力とニーズの適合度
    2. イデア創出、スクリーニング
      1. イデア創出の方法の分類
        1. 技術圧力型(テクノロジー・プッシュ
        2. 市場牽引型(マーケット・プル
      2. アイディア・スクリーニング
        1. ドロップ・エラー
        2. ゴー・エラー
    3. 製品コンセプトの開発
      1. 製品の中身を言葉で表現すること
      2. ブレーン・ストーミング
    4. 暫定的マーケティング戦略の開発
      →以下4点を明確に決定する
      -製品コンセプト
      -適正価格
      -流通チャネル
      -プロモーション
    5. 収益性分析
      1. 損益分岐点分析
      2. 普及モデルによる新製品の売上予測
    6. 製品開発
      1. 製品設計
      2. 工程設計
      3. プロトタイピング
    7. 市場テスト
      1. 模擬店舗法
      2. テスト・マーケティング
  3. 新製品の普及
    1. ロジャースの普及曲線
      1. 革新者
      2. 初期採用者
      3. 前期追随者
      4. 後期追随者
      5. 遅滞者
  4. 製品ライフサイクルの意味
    1. 製品ライフサイクルの曲線
    2. 製品ライフサイクルの各段階のマーケティング戦略
      1. 導入期
      2. 成長期
      3. 成熟期
      4. 衰退期
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
9.ブランドマネジメント
 
1.       ブランドとは、
2.       ブランドの役割
a.       品質保証
b.      差別化機能
c.       想起(連想)機能
3.       ブランドの階層
4.       ブランドを展開するうえでの戦略
a.       ブランドアンブレラ戦略
b.      マルチブランド戦略
6.       ブランド知識の構成
a.       認知とイメージ
7.       ブランドエクイティのモデル
a.       アーカーモデルにおけるブランドエクイティの要素
8.       ブランドを連想する重要性
a.       製品価値を作る ex)ビール
b.      評価のしやすさ
9.       新製品をブランド化するための戦略
10.    ブランドの要素
11.    ブランドを拡張するための戦略
a.       ライン拡張
b.      カテゴリー拡張
12.    ブランドを拡張することで
a.       メリット
b.      デメリット
13.    新ブランドを作ること
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
10.価格設定
 
  1. 価格の役割
    1. 品質推定機能
    2. プレステージ機能
 
  1. コスト志向型価格設定
    1. コスト・プラス法
    2. 損益分岐点分析による価格設定法
  2. 競争志向型価格設定
    1. 市場価格追随法
    2. プライスリーダー追随法
    3. 慣習価格に基づく価格設定法
  3. 需要志向型価格設定
  4. その他の価格設定
    1. 端数価格
    2. 威光価格
    3. 複数製品の価格設定
      1. プライスライニング価格
      2. 抱き合わせ価格
      3. キャプティブ価格
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
12.マーケティングコミュニケーション
 
  1. プロモーションとは
  2. プロモーションミックス
    →統合型マーケティング・コミュニケーション
    1. 広告
      1. 広告の定義
        1. 広告主がはっきりしている
        2. 人間以外の媒体を料金を支払って利用する
        3. 伝えたいことがある
        4. 誰に伝えたいかがはっきりしている
        5. 広告活動を通して達成したい目的がある
      2. 広告の役割
        1. ミクロ的機能
          1. 情報提供
          2. 説得
          3. リマインド
        2. マクロ的機能
      3. 媒体に基づく分類
        1. マスコミ四媒体広告
          1. テレビ
          2. ラジオ
          3. 新聞
          4. 雑誌
        2. インターネット広告
          1. メール型広告
          2. テキスト広告
          3. ディスプレイ広告
          4. 連動型広告
          5. オンライン動画広告
        3. プロモーション・メディア広告
          1. OOH広告
            1. 屋外広告
            2. 交通広告
          2. 折込広告
          3. フリー・ペーパー
          4. POP広告
          5. 電話帳広告
          6. 展示・映像
      4. 表現に基づく分類
        1. 理性的訴求広告と感情的訴求広告
        2. 実証型広告
        3. 比較広告
        4. ティーザー広告
        5. プロダクト・プレイスメント
    2. セールス・プロモーション
      1. 主体と対象による分類
        1. 流通業者向けSP
        2. 消費者向けSP
          1. 価格訴求型SP
            1. 値引き
            2. キャッシュバック
            3. クーポン
          2. 体験型SP
            1. サンプリング
          3. インセンティブ提供型SP
            1. 封入プレミアム
            2. クローズド懸賞
      2. セールスプロモーションの特徴
        1. 短期即効性がある
        2. 効果測定が可能
        3. 多様な手法が存在する
      3. セールスプロモーションのデメリット
        1. SP計画と評価における長期視点の欠如
        2. 価格訴求プロモーションの偏重と非効率性
    3. パブリシティ
    4. 人的販売
 

【マーケティング論】12.マーケティングコミュニケーション

12.マーケティングコミュニケーション
 
  1. プロモーションとは
  2. プロモーションミックス
    →統合型マーケティング・コミュニケーション
    1. 広告
      1. 広告の定義
        1. 広告主がはっきりしている
        2. 人間以外の媒体を料金を支払って利用する
        3. 伝えたいことがある
        4. 誰に伝えたいかがはっきりしている
        5. 広告活動を通して達成したい目的がある
      2. 広告の役割
        1. ミクロ的機能
          1. 情報提供
          2. 説得
          3. リマインド
        2. マクロ的機能
      3. 媒体に基づく分類
        1. マスコミ四媒体広告
          1. テレビ
          2. ラジオ
          3. 新聞
          4. 雑誌
        2. インターネット広告
          1. メール型広告
          2. テキスト広告
          3. ディスプレイ広告
          4. 連動型広告
          5. オンライン動画広告
        3. プロモーション・メディア広告
          1. OOH広告
            1. 屋外広告
            2. 交通広告
          2. 折込広告
          3. フリー・ペーパー
          4. POP広告
          5. 電話帳広告
          6. 展示・映像
      4. 表現に基づく分類
        1. 理性的訴求広告と感情的訴求広告
        2. 実証型広告
        3. 比較広告
        4. ティーザー広告
        5. プロダクト・プレイスメント
    2. セールス・プロモーション
      1. 主体と対象による分類
        1. 流通業者向けSP
        2. 消費者向けSP
          1. 価格訴求型SP
            1. 値引き
            2. キャッシュバック
            3. クーポン
          2. 体験型SP
            1. サンプリング
          3. インセンティブ提供型SP
            1. 封入プレミアム
            2. クローズド懸賞
      2. セールスプロモーションの特徴
        1. 短期即効性がある
        2. 効果測定が可能
        3. 多様な手法が存在する
      3. セールスプロモーションのデメリット
        1. SP計画と評価における長期視点の欠如
        2. 価格訴求プロモーションの偏重と非効率性
    3. パブリシティ
    4. 人的販売
 
プロモーションとはマーケティングミックスを、Product、Price、Place、Promotionの4つのカテゴリーに分類した時のPromotionに当たるどのように知らせるかの部分であり、消費者に製品やサービス(ときには企業自体)の存在価値を認知させ、交換を持たせ、購買を促すための諸活動である。
さらにプロモーションは、広告、セールス・プロモーション、パブリシティ、人的販売の四つのプロモーションミックスに分類することができる。この4つのプロモーションミックスを組み合わせて、包括的なマーケテイングコミュニケーション戦略を実行することを統合型マーケティング・コミュニケーションという。統合型マーケティングコミュニケーションには、流通業者から消費者にむけて製品の販売を促す施策であるプッシュ戦略とプロモーションを説教的に行うことで、消費者から流通業者に製品を求めさせ注文を促すプル戦略がある。
まずプロモーションミックスの一つ目の広告とは、明示された広告主が、目的を持って、想定したターゲットになる情報を伝えるために、人げにがいの媒体を料金を払って利用して行う情報提供かつどうである。
 広告を定義する5つの要素として、①広告主がはっきりしている、②人間以外の媒体を料金を払って利用する、③伝えたいことがある、④誰に伝えたいかがはっきりしている、⑤広告活動を通して達成したい目的がある、ということがあげられる。
 そのような広告の役割は、企業にとって広告が果たす機能であるミクロ的機能と、広告が社会全体に対し果たす機能であるマクロ的機能に分けることができる。ミクロ的機能の詳細としては、情報提供、説得、リマインドがあげられ、ミクロ的機能こそが広告の機能の本質となる。
また広告は、媒体や表現に基づいて分類することができる。ここでは、媒体とは広告メッセージをオーディエンス(受け手)に到達させるために手段とする。
  まず広告を媒体に基づいて分類すると、マスコミ四媒体広告、インターネット広告、プロモーション・メディア広告の三つに分けることができる。コミュニケーション内容に制約を与え、広告予算の大部分を占めるため、媒体選択は広告活動における重要な要素である。
 一つ目のマスコミ四媒体広告とはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌のマスコミ四媒体に掲出される広告である。
 二つ目にインターネット広告とはインターネットに接続する端末全般をメディアとして活用した広告の総称であり、メール型広告、テキスト広告、ディスプレイ広告、連動型広告、オンライン動画広告などがある。
 三つ目のプロモーションメディア広告とは、時間的・空間的に購買や行動に近い媒体を利用して掲出される広告であり、OOH広告、折り込み広告、ダイレクト・メール、フリー・ペーパー、POP広告、電話帳広告、展示・映像などがある。OOH広告とは戸外で接する広告で、高い親近性効果が期待される。親近性効果とは、直前に接触した広告が購買行動に影響を与える効果である。さらにOOH広告は屋外広告と交通広告に分類できる。屋外広告とは城島たは一定の期間継続して野外でオーディエンスに表示される広告で、フリークエンシーが高いとされる。また交通広告とは、移動性のある車両や、その施設に付随する広告である。フリークエンシーが高く、広告への接触時間が比較的長いことが特徴である。またプロモーションメディア広告のPOP広告は店頭、陳列棚など消費者が製品を購買する時点で掲出される広告である。コミュニケーション効果だけでなく、売り場演出や製品陳列の役割も果たす。
  媒体による分類の次に、表現に基づく分類をすることができる。広告を表現に基づいて分類すると、理性的訴求広告と感情訴求広告、実証型広告、比較広告、ティーザー広告プロダクト・プレイスメントの5つが挙げられる。
またプロモーションミックスの二つ目として、セールスプロモーションがある。セールスプロモーションとは、短期的、即効的に売上を伸ばすため、あるいは競合ブランドからの買い替えを促すために行われる様々な活動である。プロモーションがマーケティング・コミュニケーション全体を意味するのに対し、セールスプロモーションは消費者の購買行動を直接的に刺激づける手段としての販売促進を意味する。セールスプロモーションは主体と対象によって、流通業者向けSPと消費者向けSPに分けることができる。さら消費者向けセールスプロモーションは、価格訴求型プロモーション、体験型プロモーション、インセンティブ提供型プロモーションの三つに分けることができる。
  一つ目の価格訴求型プロモーションとは、商品の価格を一時的に値引きすることによて消費者の購買行動を刺激する活動である。価格訴求型のプロモーションは値引き、キャッシュバック、クーポンの3種類があある。
 値引きとは、通常の店頭価格よりも安い価格で販売することであり、大幅に値引きされた商品は、ロス・リーダーと呼ばれる。ロス・リーダーばかりを狙って購買する消費者はチェリー・ピッカーと呼ばれる。
 次にキャッシュバックとは、消費者に対しt、購買代金の一部を返金することである。最後にクーポンとは、購買時に提示すると対象商品に対して一定額がなされるけんのことであり、製造業者、小売業者ともに非常によくもちいる手段である。
  次に体験型プロモーションとは製品それ自体を実際に試してもらう機会を提供することによって、特徴や良さを体験させ、消費者の購買行動を動機づける手法である。サンプリングなどがこれにあたる。
  消費者向けセールスプロモーションの最後にインセンティブ提示型プロモーションがある。インセンティブ提示型プロモーションとは、プレミアムによって消費者の購買行動を刺激づけようとする活動である。商品を買えば魅力的な景品がついてくる、景品が当たる機会が得られるといったことが購買動機へとつながる。インセンティブ提示型プロモーションにも種類があり、封入プレミアムクローズド懸賞に分けられる。封入プレミアムとは商品に景品をつけておき、商品を買えば必ず景品も手に入るという手法である。プレミアムの付け方として、商品の中に景品を入れるインパック・プレミアムと商品パッケージの外につけるオンパック・プレミアムがある。またクローズド懸賞とは商品の購買を条件に応募させることによってプレミアムを提供する手法である。
以上のようなセールスプロモーションは、短期即効性がある、行動変容に効果測定が可能である、多様な手法がある、という特徴がある。一方で、セールスプロモーションのデメリットとして、SPの計画と評価における長期的視点の欠如と価格訴求プロモーションの偏重と非効率性というものが挙げられる。
このように、マーケティングミックスは様々な手法や種類に分類することが可能である。企業は、このようなマーケティングミックスをうまく組み合わせて、マーケティングコミュニケーションを行う。
 

10.価格設定

10.価格設定
 
  1. 価格の役割
    1. 品質推定機能
    2. プレステージ機能
 
  1. コスト志向型価格設定
    1. コスト・プラス法
    2. 損益分岐点分析による価格設定法
  2. 競争志向型価格設定
    1. 市場価格追随法
    2. プライスリーダー追随法
    3. 慣習価格に基づく価格設定法
  3. 需要志向型価格設定
  4. その他の価格設定
    1. 端数価格
    2. 威光価格
    3. 複数製品の価格設定
      1. プライスライニング価格
      2. 抱き合わせ価格
      3. キャプティブ価格
 
価格とは製品の対価として請求される金額であり、価格は製品の判断基準になるという品質推定機能プレステージや社会的地位を表すプレステージ機能という二つの役割を果たす。基本的に価格を設定するときには、製品のコスト、競争、顧客の需要を知るべきである。また価格の下限はコスト、価格の上限は、該当製品に対する消費者の知覚価値であるとされる。ここでメーカーなら競合ブランドの価格、小売店なら競合店の価格を考慮する。
価格の設定方法さらに詳しく3つに分類される。コスト志向型価格設定、競争志向型価格設定、需要志向型価格設定の三つである。
  主な価格設定の一つ目のコスト志向型価格設定とは、コストに基づいて価格を算出するもので、比較的単純な価格設定の方法でああり、コストに目標とする利益を上乗せして価格を設定する。ここでのコストとは、製品の開発・生産、流通、販売促進にかかる諸費用である。コスト志向価格設定は、コスト・プラス法損益分岐点分析による価格設定法に分けられる。
 コスト・プラス法とは、製品1単位あたりのコストに、ある一定の利益を加えたものを価格として設定する方法である。日々コストが変動するような製品や、製品価格をいくらに設定すべきかわからない導入段階においてよく用いられる。注文生産品や公益性の強いサービス産業の価格決定法として適している。コストプラス法における価格算出方法は以下のようになる。
製品原価=1個あたりの変動費固定費見込み販売個数
また値入価格(=販売価格)は以下のようになる
値入価格=製造原価(1-希望利益率)
一方で、コスト・プラス法の問題点として、いかなる製品カテゴリーに対しても共通の基準でコストを算出しがちであり、各カテゴリーにおける消費者の価格態度の違いを考慮しておらず、消費者の価格感度を無視している点があると言える。
 損益分岐点分析による価格設定法はコストと販売価格があらかじめ与えられているときに損益分岐点上の販売数量を算出する方法である。価格、コスト、および販売数量の関係を分析hしながら、最初に設定した価格を調整していき、妥当な価格を最終的に決定する。損益分岐点販売する量は以下の式で求めることができる。
損益分岐点販売数量=固定費(価格ー製品1単位あたりの変動費)
 
主な価格設定の二つ目に競争志向型価格設定は、市場価格追随法、プライスリーダー追随法、慣習価格に基づく価格設定方法の三つがある。
 市場価格追随法では現在の市場価格を重視し、その価格帯の中で大幅に上下しない価格を設定する方法である。実勢閣下うに基準を置き、面倒なコスト計算や需要の分析をする必要もなく簡便であるが、主体性や戦略性がない。
 競争志向価格設定の二つ目にプライスリーダー追随法は、業界を先導するリーダー企業の価格に従い価格設定をする方法である。価格弾力性の高い市場であれば戦略的に低めの価格設定をして攻め込むこともできるが、リーダー企業は販売力も多くコスト対応力もあるため、逆襲される可能性もある。ビールなどがこれに該当する。
 競争志向価格設定の三つ目に慣習価格に基づく価格設定法では、社会習慣的に決まっている価格を基準として価格を設定する方法である。業界の慣習価格が支配的で消費者にも定着している場合、低価格設定しても販売数が伸びない傾向にある。ペットボトル飲料などはこれに該当する。
主な価格設定の最後に消費者心理を考慮した需要志向型価格設定がある。需要志向価格設定では消費者が製品にどのくらい価値を置くのかを把握し、消費者のベネフィットについての知覚に基づく価格を設定する。
その他の価格設定法として、端数価格や威光価格、複数製品の価格設定がある。まず端数価格は消費者の感じる台割効果を利用したものであり、9や8を伴った価格を最大限に引き下げられたものとして感じる傾向があることを利用している。また威光価格は品質の高さやステータスを訴求するために意図的に高く設定された価格である。これはブランド力が強い場合や消費者の情報が少ない場合に有効である。さらに複数の製品を販売する企業は、取扱製品全体で利益が最大となるように価格を設定することがある。その方法として、プライス・ライニング、抱き合わせ価格、キャプティブ価格がある。プライスライニングとは、価格帯のことで、製品ラインのランクに応じて多段階的に価格を設定する方法である。また抱き合わせ価格とは複数の製品やサービスを組み合わせて、単品で買うよりも安い価格を設定する方法である。さらにキャプティブ価格とは種タオなる製品の価格を安く設定し購入させる一方で、付随製品の価格を相対的に高く設定して利益を獲得する価格設定の方法である。種となる製品を安く設定することで、消費者へのアピールとなり、購入者がそのまま固定客となる。
このように企業は様々な戦略から、意図的に価格を決定している。
 

9.ブランドマネジメント

9.ブランドマネジメント
 
1.       ブランドとは、
2.       ブランドの役割
    a.       品質保証
    b.      差別化機能
    c.       想起(連想)機能
3.       ブランドの階層
4.       ブランドを展開するうえでの戦略
    a.       ブランドアンブレラ戦略
    b.      マルチブランド戦略
6.       ブランド知識の構成
    a.       認知とイメージ
7.       ブランドエクイティのモデル
    a.       アーカーモデルにおけるブランドエクイティの要素
8.       ブランドを連想する重要性
    a.       製品価値を作る ex)ビール
    b.      評価のしやすさ
9.       新製品をブランド化するための戦略
10.    ブランドの要素
11.    ブランドを拡張するための戦略
    a.       ライン拡張
    b.      カテゴリー拡張
12.    ブランドを拡張することで
    a.       メリット
    b.      デメリット
13.    新ブランドを作ること
 
  1. ブランドとは、同じニーズを満たすために作られた他社の製品やサービスと自社のものを比べた時に与えられる付加価値のこと。ブランドの役割としては大きく3つある。
  2. 品質保証機能、2.差別化機能、3.想起(連想)機能、それぞれ一定の品質を提供することを保証する機能、ブランドの対象となる製品は他の製品から差別されたものであり、また同じブランドを持つ商品は同じ特性を持つものとする機能、ブランド価値のあるサービスに接触することでそのブランドの価値を再任できる、また、特定のブランドからそのブランドがもつ機能を連想できる機能をもつ。
  3. ブランドには、階層があり企業の製品すべてにかかる企業ブランドex)トヨタ、アップルなど、や特定の事業ごとに価値を与える事業ブランドex)Macなど、複数の製品サービスに共通して価値を与えるファミリーブランドex)ビオレなど、また、個々の製品サービスのみに価値を付加する個別ブランドがあるex)Macbookなど。
  4. ブランドを展開するうえで二つの対極関係にある戦略がある。ブランドアンブレラ戦略とマルチブランド戦略だ。ブランドアンブレラ戦略ではすでにブランドを確立している個別ブランドにファミリーブランドを冠し投資効率を上げる戦略で、マルチブランド戦略は複数の個別ブランドを立てて市場シェアの獲得、リスクの分散による安全性を高める効果を持つ。その反面、資源を分散して投資するために非効率になる面も持つ。
  5. ブランドには、その名前がついているだけで価値が上がっている。この増える価値をブランドエクイティという。ブランドエクイティは、企業とって有用な無形資産であり、ブランドエクイティを算出するために財務、ブランドの役割、ブランド力を分析する必要がある。ブランド価値の源泉は消費者の頭の中にあり強いブランドとされるものは、消費者の頭の中に優れたブランド知識が構築されているものだ。ここでいうブランド知識はブランド認知とブランドイメージからなる。ブランド認知とは、ブランドが再認されるのか、きっかけがなくなった時にブランドを認識させることができるのかということでブランド認知には、思い出すことが容易か、またどの程度の範囲で思い出せるのかという側面を持っている。ブランドイメージが強いとブランドの連想力が上がる。連想には良いもの悪いものとあるが、良質なブランドほどブランドに対する連想の強さ、好ましさ、ユニークさがあるのである。ブランドが連想され、魅力的であるため他人に伝えたいと思えて独創的であるほどブランド連想のパワーは強いといえる。
  6. ブランドエクイティのモデルとしてアーカーモデルがあげられる。これは、ブランドエクイティをブランドの資産と負債のまとまりととらえているモデルのことである。ブランドエクイティの要素としてはブランド認知、知覚品質、ブランド連想、ブランドロイヤリティ、その他特許などの資産などがある。この中でもブランド連想は重要でありブランド連想によって製品価値の構成、情報処理負荷の削減、象徴的価値の提供がなされる。
  7. 新製品のブランド戦略には、ブランド拡張戦略と新ブランド戦略がある。これらは、それぞれ確立された既存のブランドを利用するか、新製品のためのブランドを新たに開発するかといった特徴がある。新しいブランドにはもちろん新しいブランド知識が伴ってくる。名前、パッケージなどといったブランド要素を用いて好ましいブランド知識を作ることがブランド戦略において大切である。
  8. また、ブランドを拡張においてメリットデメリットが存在する。メリットとしては、新製品の成功率を高められることだ。なぜなら消費者の認知獲得が容易で導入するときのプロモーションが不要だからだ。しかし拡張することでブランドと商品の結びつきが弱まりブランドの希釈化が起こってしまう。
  9. これらの特徴を理解しつつブランドエクイティを高めていく活動のことを総じてブランドマネジメントという。
 

7.製品ライフサイクル

7.製品ライフサイクル
 
製品ライフサイクルとその各段階に対応したマーケティング戦略
 
  1. 製品ライフサイクル
    1. 新製品開発のプロセス
      1. マーケティング機会の発見と選択
      2. イデア創出、スクリーニング
      3. 製品コンセプトの開発
      4. 暫定的マーケティング戦略の開発
      5. 収益性分析
      6. 製品開発
      7. 市場テスト
    2. 新製品開発の背景
    3. 新製品がもたらすメリット
      1. 価格競争の回避
      2. 先発優位の獲得
      3. ブランドの確立
  2. 新製品開発のプロセスの各段階で取り組むべきこと
    1. マーケティング機会の発見と選択
      1. 新製品が果たすべき役割
      2. 消費者ニーズと潜在的な購買力
      3. 自社の能力とニーズの適合度
    2. イデア創出、スクリーニング
      1. イデア創出の方法の分類
        1. 技術圧力型(テクノロジー・プッシュ
        2. 市場牽引型(マーケット・プル
      2. アイディア・スクリーニング
        1. ドロップ・エラー
        2. ゴー・エラー
    3. 製品コンセプトの開発
      1. 製品の中身を言葉で表現すること
      2. ブレーン・ストーミング
    4. 暫定的マーケティング戦略の開発
      →以下4点を明確に決定する
      -製品コンセプト
      -適正価格
      -流通チャネル
      -プロモーション
    5. 収益性分析
      1. 損益分岐点分析
      2. 普及モデルによる新製品の売上予測
    6. 製品開発
      1. 製品設計
      2. 工程設計
      3. プロトタイピング
    7. 市場テスト
      1. 模擬店舗法
      2. テスト・マーケティング
  3. 新製品の普及
    1. ロジャースの普及曲線
      1. 革新者
      2. 初期採用者
      3. 前期追随者
      4. 後期追随者
      5. 遅滞者
  4. 製品ライフサイクルの意味
    1. 製品ライフサイクルの曲線
    2. 製品ライフサイクルの各段階のマーケティング戦略
      1. 導入期
      2. 成長期
      3. 成熟期
      4. 衰退期
 
製品にはライフサイクルがあり、寿命が限られているため、製品ライフサイクルの各段階に対応したマーケティング施策を企画・実行していく必要がある。中でも新製品は、3つのメリットをもたらすため、いくつかのプロセスを経て。そのメリットとは既存製品が価格競争に陥っている場合、価格以外の製品の特徴によって差別化できることから価格競争が回避でき、競合他社に先駆けて新製品を開発することで独占的な利益を確保することで先発優位を獲得でき、消費者の好意的な態度を獲得し、指名買いを促すことができるというブランドの確立の三点である。また新製品の開発プロセスは、マーケティング機会の発見と選択、アイデアの創出とスクリーニング、製品コンセプトの開発、暫定的マーケティング戦略の開発、収益性分析、製品開発、市場テストの順に行われる。
さらに新製品開発プロセスでは、各プロセスですべきことや、注意点がある。以下でそれぞれについて説明する。
 まず最初のマーケティング機会の発見と選択では、明確なマーケティング戦略のもとで新製品が果たすべき役割、消費者ニーズと潜在的な購買力、自社の能力とニーズの適合度の3つを理解する必要がある。
 次のイデア創出とスクリーニングでは、アイデアを創出しそれを取捨選択していくことになる。ここではアイデア創出の方法と、スクリーニング時の陥りがちな誤りについて説明する。まずアイディア創出は、科学的発見や技術の進歩により新しい可能性が生じ、これが新製品の開発を促す技術圧力型(テクノロジープッシュ)と人口構成や所得水準の上昇など、市場の変化が新製品の開発を促す市場牽引型(マーケット・プル)の二つがある。またアイデア・スクリーニング時の陥りがちな誤りとして、潜在性の高いアイデアを除去してしまうドロップ・エラー潜在性の低いアイデアを採用してしまうゴー・エラーの二つがある。
 そしてアイデアが決まれば、製品コンセプトの開発に移る。この段階では、製品の中身を言葉で表現する必要がある。それを行う手法としてブレイン・ストーミングがある。これは複数の人間が集まって自由に意見を出し合い、ある課題に関する多様な発想を抽出する技法である。質より量を重視し、互いの意見を批判せず、自由に意見を出し合うことが重要である。
 そして製品コンセプトの開発の次の段階である暫定的マーケティング戦略の開発では、製品コンセプト、適正価格、流通チャネル、プロモーションの4点について明確に決定する必要がある。
 暫定的マーケティング戦略の開発が終われば、収益性の分析に移る。ここでは開発した新製品の利益や売上を予測する。その方法は2つあり、ある価格のもとで売上と費用がちょうど等しくなる販売数量を算出し、利益が出るために何単位売らなければいけないかを予測する損益分岐点分析と新製品が市場に普及していくプロセスを説明する数学モデルを適用し、新製品が一定期間内に何単位売れるかを予測する普及モデルによる新製品の売上予測がある。
 収益性の分析を突破した新製品は、市場テストに移る。ここでは実験店舗内での消費者の反応をみる模擬店舗法と一部の地域に限定して販売するテスト・マーケティングの二つの方法がある。このいずれかまたは両方を実施した後に、マーケティング戦略案についての最終決定を下し、発売に至る。
そしていくつかのプロセスを経て発売された新製品が消費者の愛でどのように普及していくかを描写したものとして、ロジャースの普及曲線がある。ここでは消費者を購買時期によって5つのグループに分類し、革新者、初期採用者、前期追随者、後期追随者、遅滞者とする。それぞれの割合は2.5%、13.5%、34.0%、34.0%、16.0%とされており、初期採用者と前期追随者との間にキャズムがあるとされる。そしてキャズムを越えると急速に広まっていくとされる。
そして製品ライフサイクルは、導入期、成長期、成熟期、衰退期の四つに、分けることができるとされ、売上は成熟期の後半で最大に、利益は成熟期の前半に最大になるとされる。導入期は新製品の市場導入段階、成長期は売上高の増加段階、成熟期は売上高の飽和点を迎える段階、衰退期は売上高・利益高の現象段階であるとされる。
このように新製品は新製品開発のプロセスを経て企画され、製品ライフサイクルに基づいて各段階でマーケティング施策が実施される。