マネジメント論【第1章】企業におけるマネジメントとは

【第1章】企業におけるマネジメントとは
 
  1. マネジメントの定義
    1. なぜ管理は必要か
      管理
      =マネジメント
      =「組織の中で共通のもう敵を達成するために、他の人々に働きかけて協働へと導いていく活動」
      →分業体系の下で細分化された人々の諸作業を全体的に調整して統一的な仕事にまとめる管理活動が必要だから
    2. 経営管理の主体と対象(→は支配)
      1. 資本家→専門経営者
      2. 経営者→労働者
    3. 経営管理の目的
      経営管理=「企業内部で他に人々に働きかけて仕事をさせる活動」
→可能な限り大奥の利潤を獲得することが経営管理の目的
    1. 経営管理の方法・手段
      ・労働者の特性
      1. 労働意欲←働きたいという意欲をいかにして高めるのか
        →モチベーションを高める
      2. 労働能力←労働能力の向上を可能にするような経営管理の手法が必要
        OJTや職場外での研修制度
      3. 労働者人格←労働者人格を最大限に尊重する
  1. 管理階層の形成
    1. 管理の幅と階層化
      管理の幅=管理の限界=一人の上司が指揮・統制できる部下には限界がある
      →だから階層化する必要
      ↪ピラミッド型の組織構造
    2. 階層化の短所と長所
      1. 長所
        1. 経営者が多数の従業員に対する管理から解放されて重要な戦略的事項の決定と執行に専念できる
        2. 経営管理の権限と責任が下部の経営者層へ委譲され、彼らの仕事に対する意欲と能力が高まる→帰属意識と忠誠心⤴
      2. 短所
        1. 重要事項の意思決定と執行が遅くなる
        2. 管理職位と管理者数が増大する
    3. 三つの管理階層
      1. トップマネジメント=取締役など
        1. 企業全体の経営目標や基本方針を決定する機能
        2. 決められた経営目標や基本方針を執行する機能
        3. 部門業務に責任を持つ営業部長などもする場合もある
      2. ドルマネジメント=部長・課長など
        →部門計画を立案し、計画に沿って業務遂行していく
        →板挟みになりがち
      3. ロワーマネジメント=係長・主任や職長など
        →日程計画をたて、要員を確保し、労働者を指揮監督する
        →労働者としての役割を演じることもある
    4. トップダウンボトムアップ
      1. ◎上位階層が打ち出した経営方針や経営目標が迅速に下部に伝達され実行される
        ×下部の意見や主張を無視してしまう傾向あり
      2. →下部階層で計画され立案されたことが上部階層へ伝達され、最高経営層で最終的な決定が下される
    5. 管理階層の改革
      1. ドルマネジメントを削減してトール型→フラット型に変更する
      2. ドルマネジメントの存在意義を明確にする(こっちの方が大事)
  2. マネジメントの機能とマネジメント・サイクル
    1. 経営とマネジメント
      1. 経営
        →企業目標を決め、利用しうるあらゆる資源からできるだけ多くの利益を上げるよう努力しながら、企業活動をその目標に向けて導くこと
      2. マネジメント(管理)
        上記の活動の全般的計画を作成し、組織を作り、諸活動の調整と調和を図るもの
    2. 管理階層とマネジメントの機能
      1. トップマネジメントの機能
        1. 従来の機能
          1. 見通しのある計画化と目標の明確化
          2. 正確な組織化計画
          3. 全ての重要役職に関する的確な人事
          4. 有効な統制効果
        2. 今日の機能を戦略的意思決定に限定すると
          1. 資本調達・投資決定・利益処分
          2. 最高首脳陣じと労使関係管理
          3. 生産品目・数量および価格などマーケティング
          4. 事業構成の選択
          5. 以上に関係する対外的問題
    3. 循環プロセス,サイクルとしてのマネジメント機能
      1. 計画
      2. 組織化
      3. 指揮
      4. 調整
      5. 統制
→Plan(計画)、Do(指揮、実行)See(評価、統制)
PDSサイクル≒PDCAサイクル
  1. 管理のサイクルをうまく回すには
    →そもそも計画の設定が前提条件。
    →しっかり統制
    →管理サイクルの中で出た問題点を把握、改善